怪傑デカルト―哲学風雲録
ディミトリ ダヴィデンコ
竹田篤司 中田平 訳
デカルトの生涯を題材にした小説。
原文がそうなのか、それとも訳者のせいなのか、ちゃらんぽらんな文章が特徴的。そしてデカルトは徹底的にちゃらんぽらんな男として描かれる。
デカルト自身がどのような人生を送ったのか、フィクションも交えられているとはいえ知ることができたのも良かったが、むしろ興味深かったのは17世紀前半のヨーロッパ世界のありさまだった。
例えば、悪魔との淫行を語らせたのちに、穴という穴に針金(だったっけ?)を刺しまくる魔女裁判であったり、30年戦争における勝者による略奪行為であったり、嫉妬深いリシュリューの姿であったり、スウェーデンを一大強国にのし上げたグスタフ・アドルフの娘、スウェーデン女王クリスティーナがバイセクシャルでしかもヤりまくっている様であったり。
個人的には文章が読みづらかったが、中身は面白い。
快傑デカルト―哲学風雲録 (Planetary classics)
- 作者: ディミトリダヴィデンコ,Dimitri Davidenko,竹田篤司,中田平
- 出版社/メーカー: 工作舎
- 発売日: 1992/04
- メディア: 単行本
- クリック: 2回
- この商品を含むブログ (2件) を見る