Tesis
1995年
スナッフビデオを偶然見つけた女学生が、その犯人は誰だ、私が殺されるかも、とか考えながら進むサスペンス。
まあ一番の驚きはアメナーバル作品なのにラストが死ではなかったことだろう。サスペンスの割にラスト前まで死ぬシーンを引っ張ったから、「ラストの死」といえばそうなのかもしれないけど。
特に胸を打つシーンとかはないけれど、いかにもサスペンスな演出が次々と繰り出されるので退屈しないし面白い映画だと思う。でも落ちはつまらん。というか蛇足だろ。
これを作ったのがアメナーバル23歳の時というのがやっぱりすごいんであって、ただデビュー品として見るとその次々出てくる演出から感じる「色々やってみたかった」感が強調されるのと、映像・報道学校を舞台にするというのが自分の世界に近すぎてちょっと安直なんじゃねーのと言いたくなる。とはいえ少ない経験の中で映画を撮ろうと思ったらそれくらいしかできないか、いやいやしかしそれならもうちょっと私小説的にできなかったものかとか考えてしまう。
スナッフフィルムが出てくる映画ってほかにも前なんかで見た気がするんだが思い出せぬ。
- 出版社/メーカー: ポニーキャニオン
- 発売日: 2000/03/17
- メディア: DVD
- クリック: 1回
- この商品を含むブログ (12件) を見る