tkinuiの日記

見聞きしたものの備忘録

2013-01-01から1年間の記事一覧

雨月物語

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ハムレット

シェイクスピア全集 (1) ハムレット (ちくま文庫)作者: W.シェイクスピア,William Shakespeare,松岡和子出版社/メーカー: 筑摩書房発売日: 1996/01メディア: 文庫購入: 2人 クリック: 24回この商品を含むブログ (35件) を見る

マクベス

シェイクスピア全集 (3) マクベス (ちくま文庫)作者: W.シェイクスピア,William Shakespeare,松岡和子出版社/メーカー: 筑摩書房発売日: 1996/12メディア: 文庫 クリック: 7回この商品を含むブログ (36件) を見る

生きる

1952年 黒澤明 ぐう名作。 家族の話かとおもったら全然それだけにとどまらず、現代における市民の生きがいを示した映画だった。「こういう生き方っていいよねえ」的なメッセージがある映画は苦手なのだが、説教臭く感じなかったのが一番の驚き。今の自分の価…

飲酒文化の社会的役割

2007年 Gerry Stimsonら 新福尚隆 監修 いろんな国の飲酒文化を知ることができそうだなーと思って読んでみたら、シリアスな学術書だった。 中身としては、アルコールっていろんな国で特に低所得者・若者・男がバカ飲みしていろんな問題起こすよねー、対策難…

アウンサンスーチー 変化するビルマの現状と課題

田辺寿夫 根本敬 2012年 角川書店 こないだ読んだ「ビルマの独裁者タンシュエ」がちょっと古い本だったので、その後どーなんと思って読んでみた。 本文中であからさまには書いていないが、日本としては有望な市場だし、88年まではそこまであからさまに悪いこ…

天国と地獄

1963年 黒澤明 スコセッシの推薦映画39本というのを見かけてそれを観ている。以下ネタバレあり。 天国と地獄は人質事件を題材とした映画で、三船敏郎演じる権藤が犯人に身代金を渡すべきか葛藤する前半のあと、特急こだま号で撮った身代金受け渡しの山場があ…

お気に召すまま

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blowup

ミケランジェロ・アントニオーニ 1966年 1960年代のロンドンを舞台に、人気写真家のある1日(と少し)を描いた映画。主人公の行動が支離滅裂なのと場所がロンドンということで、最初ドラッグ映画なのかなーと思ったが違った。現代美術の映像作品だった。薄味…

大いなる幻影

ジャン・ルノワール 1937年 第一次世界大戦において、ドイツ軍の捕虜となったフランス将校の姿を描いた映画。フランス軍/ドイツ軍(/イギリス軍)、貴族/平民、ユダヤ人/非ユダヤ人、ドイツ人/フランス人、金持ち/庶民と様々なわかりやすい区切りが存在して…

怪傑デカルト―哲学風雲録

ディミトリ ダヴィデンコ 竹田篤司 中田平 訳 デカルトの生涯を題材にした小説。 原文がそうなのか、それとも訳者のせいなのか、ちゃらんぽらんな文章が特徴的。そしてデカルトは徹底的にちゃらんぽらんな男として描かれる。 デカルト自身がどのような人生を…

ビルマの独裁者 タンシュエ -知られざる軍事政権の全貌

ベネディクト・ロジャーズ 秋元由紀 訳 白水社 2011年 そういえばビルマって国家元首の名前も知らんなーと思って読んでみた。 筆者はイギリスの人権活動家である。で、イギリスの人権活動家がビルマのことを書いたらこうなりそうだな、というのをそのまま形…

The Others

アレハンドロ・アメナーバル 2001年 Agora(アレクサンドリア)のラストに衝撃を受けて、アメナーバル作品をとりあえず全部見きろうと思い、この作品が最後に残ったのだが、ちょっとがっかりな映画だった。 第二次大戦終わりごろ、イギリスの小島の館を舞台…

日露戦争勝利の秘史 敵中横断三百里

1957年 森一生 脚本 黒澤明 小国英雄 黒澤明をよく見ていたら、お勧めで出てきて、黒澤明が戦意高揚に噛んでたのね、これは見ねば見ねばと借りてみた。wikipediaで見たら57年作だが戦前に黒澤が脚色したとあるから、まあこの認識はちょっと違ったけれど。 日…

ガンジー自伝

蝋山芳郎 訳 中央公論新社 子供時代から1920年の会議派ナグプル年次大会までを記した自叙伝。面白いのは前半で、引っ込み思案のヘタレ青年がせっかくイギリスに留学したのに弁護士として使い物にならず、たまたま行くことになった南アフリカで人種差別にあっ…

毒殺の世界史

フランク・コラール 原書房、2009 ジャケ借りしたが、がっかり本だった。何ががっかりかというと、 (1)「世界史」と銘打ってはいるが、内容はすべて西洋史 (2)毒殺の詳しい手段の記述が殆どない。(刃物の片側に毒を塗る、程度で、例外的に詳しかった…

リア王

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禁じられた遊び

1952年 フランス ルネ・クレマン こないだ読んだ「ナチ占領下のフランス」に紹介されていたので観てみた。冒頭のシーンでは、パリから脱出する人々の車列を、ハーケンクロイツの戦闘機が襲うのだが、説明は「1940年6月」、とテロップが出るだけで、現代の日…

Tesis

アレハンドロ・アメナーバル 1995年 スナッフビデオを偶然見つけた女学生が、その犯人は誰だ、私が殺されるかも、とか考えながら進むサスペンス。 まあ一番の驚きはアメナーバル作品なのにラストが死ではなかったことだろう。サスペンスの割にラスト前まで死…

乾隆帝―その政治の図像学

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朝鮮 民族・歴史・文化

金達寿 岩波新書 1958年 これは名著。ちょっと古い本なので朝鮮戦争後の話が殆ど含まれないのが難点といえば難点だが、朝鮮半島の「民族・歴史・文化」がわかりやすく、コンパクトに、そして包括的に説明されているし、なにより文章が非常に読みやすい。 著…

チーズとうじ虫 16世紀の一粉挽屋の世界像

カルロ・ギンズブルグ 杉山光信 訳 みすず書房 2012年 (原本は1976年) 16世紀北部イタリアの、メノッキオという粉挽屋がかけられた異端審問裁判の記録から、その人物がどんな本を読み・誰と接触し・どんなことを考えていたのかを考証していく本。「チーズ…

片桐はいり 4倍速

ピーコちゃんがぐろい。カンフーのシーンで一番笑った。 片桐はいり4倍速 [DVD]出版社/メーカー: ビデオメーカー発売日: 2009/07/17メディア: DVD購入: 1人 クリック: 26回この商品を含むブログ (16件) を見る

93年

ヴィクトール・ユゴー作 辻昶(とおる)訳 岩波文庫 1954年 フランス革命期のブルターニュ地方で起きた農民反乱「ヴァンデの乱」を題材にした歴史小説。辻昶の訳がよく、非常に読みやすい。ギリシャ・ローマ・キリスト教あたりの人物が比喩として多数登場す…

The Acid House

1998年 イギリス 監督:ポール・マクギガン 脚本:アービン・ウェルシュ ブラックコメディらしいのだがブラックすぎて笑えない仕様の、イギリスの下層階級のクソみたいな日常を扱ったオムニバス映画。トレインスポッティングのほうが映画としてよくでき…

Abre los ojos (英題:Open your eyes)

スペイン 1997年 アレハンドロ・アメナーバル Agora(邦題:アレクサンドリア)、Mar adentro(海を飛ぶ夢)に続いてアレハンドロ・アナメーバルを見てみた。バニラ・スカイの原作。 以下ネタバレ含む雑多な感想。 3作目で確信したが、この人はラストで…

ナチ占領下のフランス 沈黙・抵抗・協力

高校の世界史の教科書の中で、ナチス・ドイツによるパリ陥落から連合軍による解放までのフランスに関する叙述は少ない。僕の記憶が正しければ、「ペタンを首班とするヴィシー政権が成立した。ドゴールはロンドンで『自由フランス』を組織して亡命政権を作っ…

死の真相 死因が語る歴史上の人物

ハンス・バンクル 後藤久子・関田淳子・柳沢ゆりえ・杉村園子 訳 新書社 1990年 ベートーヴェン、オーストリア皇妃エリザベト、その息子ルドルフ、レーニン、ヒトラー、フロイト、ケネディの簡単な伝記で、死因を含む健康状態に関する医学的考証が主。死因を…