アウンサンスーチー 変化するビルマの現状と課題
田辺寿夫 根本敬
2012年
角川書店
こないだ読んだ「ビルマの独裁者タンシュエ」がちょっと古い本だったので、その後どーなんと思って読んでみた。
本文中であからさまには書いていないが、日本としては有望な市場だし、88年まではそこまであからさまに悪いことをしていたわけじゃないから、ビルマとは仲良くしておきたかったのだが、欧米の横やりもあってなんとなく上手くいかなくて、そのうちに民主化運動の象徴としてアウンサンスーチーが出てきたことで軍政の態度が硬化して、、、、というのがなんとなくわかった。スーチー以後は日本政府が年間数十人しか認めていない難民の多くをビルマの少数民族が占めているというのはしかし、軍政と(本当は)仲良くしたい日本にとってどういう意味があるのかがわからない。前半がそういったところを客観的に捉えようとする上智の教授によるもので、一方後半は在日ミャンマー人を支援しているらしい人によるというちょっとちぐはぐな構成であるのもなんとなく話が見えてきづらい原因であろう。
アウンサンスーチー 変化するビルマの現状と課題 (oneテーマ21)
- 作者: 田辺寿夫,根本敬
- 出版社/メーカー: 角川書店(角川グループパブリッシング)
- 発売日: 2012/06/09
- メディア: 新書
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